政治学者と現実政治

2018年度 退職記念講義

講師後房雄 教授
後房雄 教授
開講部局法学部/法学研究科
日時2019/3/2 15:30-17:30
場所 法学部 第3講義室
後房雄 教授
講師後房雄 教授
開講部局法学部/法学研究科
日時2019/3/2 15:30-17:30
場所 法学部 第3講義室

次の 40 年はどうなるのか

私が名古屋大学で過ごした期間は 42 年になる。1977 年に大学院に入学し、1984 年から助教授として教壇に立つことになった。 この約 40 年間を振り返ると、高度成長から低成長、さらにはゼロ成長への転換があり、国際的には冷戦の終結と社会主義の崩壊があった。他方では、大学院時代には夢にも思わなかったICTの急速な発達によって、原稿は手書きからパソコン入力に変わり、資料の入手もほとんどがネットで可能になった。イタリアの新聞もネットで読めるようになった。 しかし、これからの 40 年、あるいは 20 年を考えてさえも、これまでをはるかに超える変化は確実だと思われる。AI、5G、エクサスケールのコンピューターなど。社会科学者としては、それらのテクノロジーを活用できる社会制度、とくにベーシック・インカムに注目しながらそうした変化をフォローしていきたいと考えている。

講師紹介

後房雄 (うしろ ふさお) 法学研究科教授

経歴

  • 1977 年 3 月 京都大学法学部卒業
  • 1979 年 3 月 名古屋大学大学院法学研究科博士前期課程修了
  • 1982 年 3 月 名古屋大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学
  • 1982 年 4 月 名古屋大学法学部助手
  • 1984 年 4 月 名古屋大学法学部助教授
  • 1990 年 4 月 名古屋大学法学部教授
  • 1989 年 10 月~ 1991 年 8 月 ローマ大学留学(受け入れ教授: Sabino Cassese)
  • 1999 年 4 月 名古屋大学大学院法学研究科教授(法学部教授兼任)
  • 2019 年 4 月 愛知大学地域政策学部教授

学会活動

  • 日本行政学会理事(1996 年~ 2010 年)
  • 日本比較政治学会理事(1998 年~ 2000 年)
  • 日本NPO学会理事(1998 年~ 2012 年、2018 年~現在)
  • 日本公共政策学会理事(2012 年~ 2018 年)
  • 日本公共政策学会会長(2016 年~ 2018 年)

社会活動

  • 1997 年~ 2019 年 市民フォーラム 21・NPOセンター代表理事
  • 2009 年~現在 日本サードセクター経営者協会代表理事
  • 2010 年~ 2018 年 独立行政法人・経済産業研究所ファカルティー・フェロー
  • 2017 年~現在 日本学術会議連携会員

投稿日

April 28, 2020