2014年度 退職記念講義
講師 | 石川隆司 教授 |
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開講部局 | ナショナルコンポジットセンター |
日時 | 2015/2/27 15:00-16:30 |
場所 | 2号館南館4階 241講義室 |
講師 | 石川隆司 教授 |
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開講部局 | ナショナルコンポジットセンター |
日時 | 2015/2/27 15:00-16:30 |
場所 | 2号館南館4階 241講義室 |
私は、大学院で学位を取った後、旧科学技術庁・航空宇宙技術研究所 (NAL) に入所し、先進複合材料、特に炭素繊維強化プラスチック (CFRP) の研究に携わってきました。 NAL が宇宙航空研究開発機構 (JAXA) に統合され、その基礎研究・航空部門の管理者を務めた後、最後の 3 年間、再び研究開発及び教育に注力すべく、本学に着任いたしました。研究開発独立行政法人と大学には、やはり目的意識・研究開発の進め方 / 周辺条件など、相当の差がありまして、甲乙は付け難いところがありますが、その差を感じつつ過ごした 3 年間でした。
私の名大における主任務は、ナショナルコンポジットセンター (NCC) の立上げと、それを基盤とする国プロの運営を軌道に乗せる事でした。立ち上げは、何とかできたかと思いますが、運営の方は、またまだ苦労の連続ではありますが、やっと形になってきた、というのが率直な感想です。自動車に適用する CFRP の開発が中心で、航空関係の CFRP プロジェクトが後手になっているのは寂しいですが、これからの改善に向けて努力する所存です。名大で感心したのは、ノーベル賞受賞者の輩出で証明されたような、自由な学風と、基礎の尊重です。研究法人や今の NCC では出口の追及が重視され、それは仕方ないのですが、最後に本学の気風に触れながら、仕事ができたことは大きな収穫でした。まだ暫くキャンパスにはおりますので、よろしくお願い致します。
石川 隆司 (いしかわ・たかし) 工学研究科教授
最終講義ビデオ、スライドを見る (新しいウィンドウが開きます)(1:36:13)
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先端複合材料を追いかけた 43 年の回想 - CFRP は今や人類の宝-に至った経緯
May 02, 2020