退職に当たって

名古屋大学を去るにあたって

私は 2015 年 3 月末をもって名古屋大学を定年退職します。名古屋大学在職中に関係の皆様から寄せられたご厚情に対し、心よりお礼申し上げます。私は名古屋大学において、2 つの部局でお世話になりました。医学部 (医学系研究科) と教育学部 (教育発達科学研究科) です。私は医学部を卒業後、精神医学教室で、一般精神医学と児童精神医学のトレーニングを受けました。その間 10 年近く、いくつかの公的精神病院に勤務し、精神医療の実際を経験しました。それから精神医学教室の助手を 4 年間務めたのち、教育学部に移りました。教育学部では、臨床心理士を目指す院生の臨床トレーニングや、児童精神医学の教育、研究に従事しました。このような任務については、自分なりに力を入れ、それなりの成果を挙げてきたと思っています。

私が名古屋大学に在職中、もっとも思い出深いのは、学内共同教育研究施設として、発達心理精神科学教育研究センターの設立に関与したことであります。このセンターは児童精神医学、臨床心理学、発達心理学等からなる学際的なセンターであり、子どもの心理、発達的問題に学際的に取り組もうとしたもので、これまでにない画期的なセンターです。このセンターは 2015 年 4 月から、心の発達支援研究実践センターとして組織替えが行われますが、設立の時の理念を生かして、さらに発展することを期待しています。

講師紹介

本城 秀次 (ほんじょう・しゅうじ) 発達心理精神科学教育研究センター 教授

学歴

• 1975 年 名古屋大学 医学部 医学科 卒業

取得学位

• 医学博士, 論文

専門分野

• 精神神経科学

所属学会等

• 小児精神神経学会
• 思春期・青年期精神医学会
• 日本精神神経学会
• 乳幼児医学・心理学会 副理事長, 1990 年 04 月 ～
• 日本児童青年精神医学会 理事, 1994 年 04 月 〜

講義ビデオ

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後輩へのメッセージ

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