歴史資料から見た災害列島日本

2012年度 退職記念講義

講師溝口常俊 教授
開講部局環境学研究科
講師溝口常俊 教授
開講部局環境学研究科
日時 2013/2/22 13:30-15:00
場所 環境総合館 1 階レクチャーホール

社会環境学の夕べ

2001 年に文理融合の地球科学、都市工学、それに人文社会の 3 分野が合体して「環境学研究科」が創設された。文学部の地理学講座に所属していてどっぷりと文系の世界に浸っていた者にとっては、まったくの異界に足を踏み入れた感があった。同居していただけの数年間が過ぎた頃、社会環境学専攻の専攻長を拝命して、同じ文系でも隣の先生が、顔は知っているが、どんな研究をされているのか、全く知らないことに気づき、愕然とした。

これではいけないと思い、月に 1 回、専攻会議のあとに、教員、院生が一堂に会して研究紹介をする場をもうけようと企画した。その場を「社会環境学の夕べ」と称して、専攻内の 6 講座の教室紹介をすることからスタートした。2 年目からは、新人でいらした先生に自己紹介していただき、残った枠で古手の先生方にも順次登場願った。3 年目になって院生たちも発表してくれだした。

社会環境学専攻の全教員が発表し終え、2 まわり目に入ろうかと思った 2010 年度に小生が研究科の執行部に入って、理工系の先生方と触れ合う機会が多くなった。これを活かさない手はないと思い、目があった理工系の先生方にも声をおかけして発表していただくようにした。身近に何でこんなにすばらしい先生方がいらっしゃるのだろうか、毎回発見の連続であった。ヨーロッパの建築、ブータンの氷河、モンゴルの鉱物、そしてはやぶさ 2 号、南極の氷をなめさせてくださった先生もいた。

異分野が集まる環境学研究科は名古屋大学の縮図である。環境学研究科が発展すれば名古屋大学も発展する。

溝口常俊 教授

講師紹介

溝口 常俊(みぞぐち・つねとし)環境学研究科教授

学歴

  • 1972 年 03 月 名古屋大学 文学部 卒業
  • 1979 年 03 月 名古屋大学大学院 文学研究科 博士課程単位取得満期退学

職歴

  • 名古屋大学文学部 助手, 1981 年 〜 1983 年
  • 富山大学教養部 助教授, 1983 年 〜 1993 年
  • 富山大学人文学部 教授, 1993 年 〜 1996 年
  • 名古屋大学文学部 教授, 1996 年 〜 2000 年
  • 名古屋大学大学院文学研究科 教授, 2000 年 〜 2001 年
  • 名古屋大学大学院環境学研究科 教授, 2001 年 〜 2013 年

学内兼務職

  • 名古屋大学教育研究評議会 評議員, 2010 年 04 月 〜 2011 年 03 月
  • 名古屋大学大学院環境学研究科 研究科長, 2010 年 04 月 〜 2011 年 03 月

取得学位

  • 文学修士 , 名古屋大学 , 課程
  • 博士(文学) , 京都大学 , 論文

専門分野

  • 地理学

所属学会

  • 人文地理学会
  • 日本地理学会
  • 歴史地理学会
  • 経済地理学会

講義ビデオ

講義資料

歴史資料から見た災害列島日本


投稿日

September 08, 2015