新材料・新材料プロセスの開発

2011年度 退職記念講義

講師高井治 教授
高井治 教授
開講部局工学部/工学研究科
日時2012/3/9 13:00-14:30
場所ES総合館1階ESホール
高井治 教授
講師高井治 教授
開講部局工学部/工学研究科
日時2012/3/9 13:00-14:30
場所ES総合館1階ESホール

お礼

1992 年 4 月 1 日に、本学の工学部材料プロセス工学科教授に就任以来、20 年が経過しました。皆様の御陰により、無事定年を迎えることができ、心より御礼申し上げます。とりわけ、研究室の現在、過去のスタッフ、学生、関係者の皆様には大変お世話様になり、厚く感謝申し上げます。この間、首尾一貫、材料工学に関する研究を続けることができました。

赴任以来、新しい材料開発の考え方を提唱したいとのことで、『バイオミメティック材料プロセシング』に関する研究を開始しました。「生物の生み出す物質・構造・機能・プロセスなどを学び、理解し、洗練させることにより、新しい機能材料をデザインし、創製すること」との定義です。学ぶこと、理解することは大変難しく、洗練させることはおこがましいのですが、目標は高く掲げています。自分を含め、生物の行っている(1)常温・常圧での環境負荷の少ない材料プロセス、(2)自己組織化を用いた分子レベルでの複合材料形成を学びたく始めました。透明な超はっ水膜、ソリューションプラズマプロセシングの開発等々を行っています。

2001 年よりは、毎年、バイオミメティック材料プロセシング国際シンポジウム(BMMP)を学内で開催し、今年も 1 月末に BMMP-12 を開きました。世界の第一線の研究者に集っていただき、定評ある国際会議になりました。「継続は力なり」ではないですが、毎回新鮮みをもたせ、新しい世代に受けついでいただきます。

講師紹介

高井治 (たかい・おさむ) 工学研究科教授

学歴

  • 1971 年 横浜国立大学 工学部 安全工学
  • 1976 年 東京大学大学院 工学系研究科 金属工学 博士課程

職歴

  • 日本学術振興会奨励研究員 , 1976 年 04 月
  • 東京大学助手(工学部) , 1976 年 10 月
  • 東京大学講師(工学部) , 1987 年 03 月
  • 関東学院大学講師(工学部) , 1987 年 04 月
  • 関東学院大学助教授(工学部) , 1988 年 04 月

取得学位

  • 工学博士 , 課程

専門分野

  • 薄膜・表面界面物性
  • 構造・機能材料
  • 材料加工・処理

受賞学術賞

  • 科学技術への顕著な貢献 2010(ナイスステップな研究者) , 2010 年 12 月 17 日 , 文部科学省
  • 韓国表面工学会 功績賞 , 2010 年 11 月 25 日 , 韓国表面工学会
  • 特別講演賞 , 2009 年 10 月 22 日 , 社団法人 色材協会
  • 第 3 回(2009 年度) 応用物理学会フェロー表彰 , 2009 年 09 月 08 日 , 応用物理学会
  • 第 5 回 JICA 理事長表彰 , 2008 年 09 月 16 日 , 独立行政法人国際協力機構

所属学会

  • 応用物理学会
  • 日本物理学会
  • 日本金属学会
  • 電気化学会
  • 表面技術協会 理事 , 1998 年 04 月 〜 1999 年 03 月

投稿日

June 19, 2015