森林流域における水循環の解明を目指して

2011年度 退職記念講義

講師服部重昭 教授
服部重昭 教授
開講部局農学部/生命農学研究科
日時2012/2/13 15:15-16:00
場所生命農学研究科第12講義室(農学部B館3階)
服部重昭 教授
講師服部重昭 教授
開講部局農学部/生命農学研究科
日時2012/2/13 15:15-16:00
場所生命農学研究科第12講義室(農学部B館3階)

定年退職にあたって

平成 7 年に農学部に着任してから 17 年が過ぎ、この 3 月末で定年退職いたします。大学を卒業し、農林水産省の研究機関で長年研究をしていましたので、大学に戻ったとき、その変貌に戸惑いました。学科組織、カリキュラムおよび研究室名称などの改変、大学院生や女子学生の増加さらに教職員の多忙化など、学生時代に描いた農学部の雰囲気は一掃されていました。その後も大学院重点化、法人化、法人評価、学部改組、予算縮減などを経験し、これからも選択と集中、競争的環境を基調とする大学改革が継続する気配を感じています。着任初期の頃に漠然と感じた「ゆとりの不足」を払拭できないまま退職することになりそうです。

このように変化の激しい環境ではありましたが、退職まで自分が目指す研究に取り組むことができたこと、学生たちと各地の森林フィールドを一緒に歩き汗をかいたこと等に満足しています。また、この 17 年の間に、教育、研究、管理運営、社会貢献などを通していろいろなことを経験し学び、それまで出遭ったことがない充実した時を過ごしました。それは学生、教職員の皆さんはじめ大変多くの方々との出会いとご支援があったからであり、深く感謝しています。

最後になりましたが、名古屋大学が「自由闊達な気風」を失わず、学生や若手教職員が夢を追い続けられる環境を堅持し、ますます発展することを願っています。

講師紹介

服部重昭(はっとり・しげあき)生命農学研究科教授

職歴

  • 農林省林業試験場防災部 研究員 , 1970 年 04 月 〜 1984 年 03 月
  • 農林水産省林業試験場関西支場防災研究室 室長 , 1985 年 10 月 〜 1988 年 09 月
  • 農林水産省森林総合研究所関西支所防災研究室 室長 , 1988 年 10 月 〜 1995 年 03 月
  • 名古屋大学農学部 助教授 , 1995 年 04 月 〜 1999 年 03 月
  • 名古屋大学大学院生命農学研究科 教授 , 1999 年 04 月

取得学位

  • 農学博士 , 名古屋大学 , 論文 , 1987 年 11 月

専門分野

  • 林学・森林工学
  • 環境動態解析
  • 資源保全学

受賞学術賞

  • 日本林学会賞 , 1995 年 04 月 , 日本林学会

所属学会

  • 土壌物理研究会
  • 日本水文科学会
  • 日本森林学会
  • 水文・水資源学会

講義資料

森林流域における水循環の解明を目指して

メッセージビデオ


投稿日

April 14, 2020