2011年度 退職記念講義
講師 | 二村久則 教授 | |
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開講部局 | 国際開発研究科 | |
日時 | 2012/2/17 10:30-12:00 | |
場所 | 国際開発研究科棟8階多目的オーディトリアム |
講師 | 二村久則 教授 |
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開講部局 | 国際開発研究科 |
日時 | 2012/2/17 10:30-12:00 |
場所 | 国際開発研究科棟8階多目的オーディトリアム |
私は東京四谷にある大学に入学し、学部から大学院までそこで学びました。そして今、名古屋四谷通りにある名古屋大学に 24 年間奉職した後、この 3 月で定年となりました。たまたまですが、四谷に縁がある大学生活だったなと思います。名古屋四谷通りで過ごした日々は、私にとって素晴らしい体験でした。
四谷通りを去るにあたり、名古屋大学の素敵なところを私なりに三つ挙げてみます。まず第一に、その自由な空気と風です。名古屋大学学術憲章に「自由闊達な学風の下」という一節がありますが、名大には、学風を含めいろいろな意味で自由な風が吹いているように感じます。教職員、学生はお互い自由に語り合うことができますし、誰でもキャンパスを自由に歩き、あるいは走ることができます。学問研究の自由が保障されていることは言うまでもありません。第二に、その開放性です。名大キャンパスは、大学としては珍しく、門がありません。大学と関係ない人、大学に用のない人でも、自由に出入りできます。近所の住民が犬を散歩させることもできますし、そうした光景は珍しくありません。門がないので門限もありません。誰でもいつでもという発想が素敵です。 最後に、そしてこれが一番なのですが、素晴らしい人々が集っています。名古屋大学で私は素晴らしい同僚、事務職員の方々、学生さんに恵まれました。人こそ名古屋大学の宝です。この共同体のすべての人々に感謝して稿を閉じます。
二村 久則(ふたむら・ひさのり)国際開発研究科教授
May 07, 2020