免疫応答とトリプトファン代謝

2008年度 退職記念講義

講師長瀬文彦 教授
長瀬文彦 教授
開講部局医学部/医学系研究科
日時2009/2/27 15:00-
場所医学部保健学科東館4階大講義室
長瀬文彦 教授
講師長瀬文彦 教授
開講部局医学部/医学系研究科
日時2009/2/27 15:00-
場所医学部保健学科東館4階大講義室

定年を迎えるにあたって

学生時代から含めて 45 年間名古屋大学にお世話になった。終戦の年に生まれ、東京オリンピックの年に大学に入り、高度経済成長期を過ごし、やがてバブル期を迎え、ソ連も崩壊した。激動の時代であった。昭和 61 年私は名古屋大学医療技術短期大学部衛生技術学科に教授として赴任し、免疫学の教育に従事した。ここでは教育が中心で、研究設備としては学生の実習室しかなかった。当時、医療短大を 4 年制化することが念願であったが、平成 9 年に保健学科が創設され、翌年から学生を迎えた。私も衛生技術学科および保健学科検査技術科学専攻の主任として保健学科の創設および立ち上げに尽くした。現在は大学院制度も整い、建物も新築され、いよいよこれからの発展が期待される。これらの改革は臨床検査技師にとって光栄なことであり、このような時代に立ち会えたことを幸運に思う。私は工学部を卒業したが昭和 49 年に医学部の大学院生として細菌学教室で免疫学の研究をはじめた。当時、免疫学は黎明期であり、多くの学説が飛び交い、未知な事柄に満ちていた。ところが、免疫学はこの 30〜40 年の間に飛躍的に発展し、今や医学生物学において主要な学問の一つとなった。このような時代に免疫学の研究に従事できて楽しかった。定年退職にあたり元名古屋大学総長加藤延夫先生、前免疫学講座教授中島泉先生はじめお世話になった皆様に深く感謝致します。

講師紹介

  • 長瀬 文彦(ながせ・ふみひこ)医学部保健学科教授

学歴

  • 1970 年 名古屋大学応用物理学 卒業

  • 1976 年 名古屋大学医学研究科生理系生化学博士課程 修了

取得学位

  • 医学博士

  • 工学修士

専門分野

  • 免疫学

  • 病態検査学

現在の研究課題

  • 2003/10- トリプトファン代謝による T 細胞応答の制御機構
  • キーワード: インドールアミン 2,3-ジオキシゲナーゼ、制御性樹状細胞、制御性 T 細胞

所属学会

  • 日本免疫学会

講義ビデオ

免疫応答とトリプトファン代謝

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講義資料

免疫応答とトリプトファン代謝(前半)

1 ニワトリの免疫応答機構(医学部生化学、細菌学)

2 T 細胞ハイブリドーマによる抗原認識(ニューヨーク大学、マウントシナイ大学)

3 T 細胞クローンによる抗腫瘍免疫の誘導機構(医学部免疫学)

4 抗 CD3 抗体による FcR 陽性細胞の調節(医療短大)

免疫応答とトリプトファン代謝(後半)

5 細胞死の誘導機構(医療短大、保健学科)

6 トリプトファン代謝による免疫の調節(保健学科)

7 長寿遺伝子 SIRT1 と免疫(保健学科)


投稿日

March 26, 2022