2008年度 退職記念講義
講師 | 今津孝次郎 教授 | |
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開講部局 | 教育学部/教育発達科学研究科 | |
日時 | 2009/2/13 15:00-16:30 | |
場所 | 教育学部大講義室 |
講師 | 今津孝次郎 教授 |
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開講部局 | 教育学部/教育発達科学研究科 |
日時 | 2009/2/13 15:00-16:30 |
場所 | 教育学部大講義室 |
私の研究は「発達社会学」と「学校臨床社会学」の二つの領域にまたがるが、その歩みについては『人生時間割の社会学』(世界思想社、2008 年 12 月刊)と「学校臨床社会学の構想」『名古屋大学大学院教育発達科学研究科紀要』(2009 年3月刊)にそれぞれ詳しく記したので、ここでは 1986 年に本学に赴任してから 23 年間の勤務のなかでもっとも印象に残る教育上の経験について記したい。それは我が研究科が 2006 年4 月に高度専門職業人養成としての EdD(Doctor of Education)コースを日本で初めて開設したことである。
2000 年4月の大学院重点化に伴う大学院の多様化として、本研究科も修士課程に高度専門職業人養成コースを開設、博士課程(PhD)に社会人特別選抜も導入して、社会人に向けた大学院教育の開放を開始した。それから6年後に EdD コースが全国に先駆けて設置された。大学研究者中心の PhD と異なる EdD は英米ではポピュラーで、教育実践者や教育マネジメント担当者などが取得するいわば高度教育職業専門資格であるが、日本ではまだほとんど知られていない。私は EdD コース第1期生の一人を指導した。高校の数学教員で県立高校長を歴任した年輩者である。キャリアアップのためではなく、教師教育に長年携わってきた集大成としての博論作成であった。私は共同研究をするというスタンスで臨み、この3年間お互いに実に大きな収穫があった。全国初の EdD 学位第一号がまもなく誕生する。
今津 孝次郎(いまづ・こうじろう)教育発達科学研究科教授
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March 26, 2022