| 講師 | 木越 義則 教授 |
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| 開講部局 | 経済学部/経済学研究科 2024年度秋学期 |
| 対象者 | 経済学部1年生 |
この講義では、世界の経済の歴史を学ぶことによって、現代の世界経済が直面する諸課題を、学術的に分析できる基礎的能力を培う。
古代から現代に至る世界史を経済の動きから理解し、授業で得た知識と概念によって経済の歴史を説明できる。
この講義は,学生が現代経済の諸課題を歴史的視点から捉えられるようになることを目的としています。その達成のためにいくつかの工夫をしています。まず,毎回の講義に小問形式の小テストを導入しており,学生が内容をその都度確認しながら理解を深めることができるようになっています。これにより,ただ講義を聞くだけでなく、継続的にアウトプットを行うことで知識の定着を促しています。講義内容はヨーロッパ・アジア・日本といった多地域にわたっており,世界史的な視野から経済史を学べる構成にしています。また,複数の専門書や教科書を適宜取り上げることで,さまざまな視点や学説に触れることができ,学生が比較・批判的に考える力を養う工夫もしています。特に注目すべき点は、高校で学んだ社会科(世界史・日本史・政治経済など)の知識を基礎として,それを大学での経済学的な学びへとつなげていくことを目指している点です。このように、高校と大学の学びの接続を意識した構成となっていて,学問的な視野を段階的に広げていけるよう配慮しています。
高校の社会科(世界史・政経)の予備知識があることが望ましいが、一般向けの世界史の概説書(新書・文庫など)を通読するのでも良い。
講義は下記の文献に基づいて行う。 特に河﨑・奥編(2018)を中心的に利用する。
河崎信樹・奥和義編(2018)『一般経済史』ミネルヴァ書房(授業の第1,2,3,7,10,11,12,13,14回)。
岡崎哲二(2018)『コア・テキスト経済史(増補版)』新世社(授業の第2回)。
ロンド・キャメロン、ラリー・ニール(2013)『概説世界経済史I』東洋経済新報社(授業の第4回)。
ロバート・C・アレン(2012)『なぜ豊かな国と貧しい国が生まれたのか』NTT出版(授業の第5,7回)。
堀和生・木越義則(2020)『東アジア経済史』日本評論社(授業の第6,8,9回)。
長谷川貴彦(2012)『産業革命』山川出版社(授業の第7回)。
毎回の授業に課せられる小テストを解き、疑問点の明確化と理解の確認を行うこと。
毎回の授業で課す小テストと期末試験により評価する。小テスト30%,期末試験70%。

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December 15, 2025