ビジネス日本語Ⅲ

講師加藤 淳 講師
開講部局G30 2024年度秋学期
対象者G30, NUPACE (学年は問わない, 単位履修はG30学部生/NUPACE学生のみ)

授業内容

このコースは、日本企業や海外の日系企業で必要とされる日本語能力の育成と異文化理解の向上を図ることを目的としています。

具体的には以下の能力を身につけることを目標とします。

  1. 仕事の現場で通用するビジネス日本語能力を身につけ、円滑に業務を遂行できるようになる

  2. 身につけた知識を仕事だけでなく、アカデミックな場面や日常の生活でも適切に使いこなせるようになる

  3. 就職に関わる面接やプレゼンテーションでの日本語表現を学び、自分自身の能力を的確に伝えられるようになる

授業の計画

トピック 学習内容 活動/課題
1 ガイダンス/キャリアパスを考える 自己紹介の表現 キャリアデザイン
2 情報を集める 問い合わせる(訪問)/敬語表現1 自己分析1
3 インターンシップに申し込む 問い合わせる(電話)/敬語表現2 自己分析2
4 説明会に参加する 適切に質問する エントリーシート
5 面接を受ける1 質問に答える/説明する 自己PR
6 面接を受ける2 面接でのやりとり ロールプレイ
7 グループディスカッションをする 意見を言う/意見を聞く グループディスカッション
8 中間試験    
9 仕事のメールを理解する ビジネスメールの表現 メールを読む/書く
10 情報をまとめる 報告書の書き方 報告書を書く
11 ミーティングをする1 意見を言う/意見を聞く 意見をまとめる
12 ミーティングをする2 プレゼンテーションの準備をする スライドを作成する
13 プレゼンテーション   ケーススタディ
14 プレゼンテーション   ケーススタディ
15 期末テスト 総復習    

授業の工夫

 「ビジネス日本語」というと敬語が難しい、会社のルールを覚えなければならない、というように思う人が多いと思います。確かに市販されている教科書などでは、会社の場面の話し方やマナーを覚える練習をするように書かれています。

 しかし、その前にみなさんは、就職活動や進学の準備をしながら日本語を勉強する必要があります。この授業では就職活動や仕事に関する情報を集めたり、質問したりする活動をしながら、自分のキャリアパスについて考えます。そして、エントリーシートを書く、グループディスカッションをする、面接を受ける、といった練習を通して日本語能力を向上させることを目指します。

 この授業で学ぶことで、これまでに積み上げてきた日本語力を自分のキャリア形成に生かしていただきたいと思います。

 なお、ここに公開する教科書『ビジネス日本語キャリア支援ハンドブックCareer Support Handbook for Business Japanese』は、授業で使うだけでなく、自習用にも作られています。授業ではケーススタディなどの活動やグループディスカッションなどの実践を通して学生のみなさんが一緒に考え、意見を出し合います。この本で勉強するだけでなく、教室での活動にも参加してください。

評価方法

中間試験20%、期末試験20%、課題30%、授業活動への参加30%

テキスト

授業でハンドアウトを配布します。

注意事項

80%以上の出席率が必要です。

講義資料

『ビジネス日本語キャリア支援ハンドブック/Career Support Handbook for Business Japanese』
※名古屋大学ポータルサイトで閲覧可能(学内専用)


クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています。


投稿日

August 27, 2024