中国語基礎1

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講師丸尾 誠 教授
開講部局教養教育院 2024年度秋学期
対象者学部生

授業の目的

中国語をはじめて学ぶ受講生を対象に、基礎的な文法や語彙の学習、および初歩的な言語の運用を通して中国語圏の文化や世界観を学びます。そのプロセスにおいて多様な人々との協働の重要性を認識し、多文化に対する開かれた寛容な姿勢を養成するとともに、想定外の諸局面に対応する柔軟性を培います。(中国語科の統一シラバスの文言を一部変更してあります)

達成目標

はじめて中国語を学ぶ受講生を対象に、一貫した授業計画に基づいて中国語に関する基礎的な知識を学ぶとともに、実用的な運用能力を養います。「読む」「書く」「聞く」「話す」の4技能をバランスよく総合的に身につけます。また、中国語圏の文化・習俗・歴史・社会事情等について理解を深めることを目指します。(中国語科の統一シラバスの文言を一部変更してあります)

授業の内容や構成

中国語の初級段階を総合的に学習し、音声面・文法面・表現面において中国語の全体像がつかめるような基礎的能力の養成を目標とします。中国語基礎1は中国語基礎2と同じテキストを使用し、基本文法の理論的な説明だけでなく、身近な分かりやすい実用的例文を多く学習すること、語順・基本文型等について、日本語と中国語の比較を行うことにより、中国語の基礎固めを達成します。また、言葉の勉強を通じて、中国社会の現状や中国の人びとのものの見方・考え方に親しむよう努めます。具体的な授業内容は以下の通りです(中国語科の統一シラバスの文言を一部変更してあります)。

  1. 発音(1)声調(四声) ピンイン 簡体字
  2. 発音(2)母音 子音(有気音と無気音)
  3. 発音(3)子音(鼻母音) 軽声 ほか
  4. 発音(4)声調変化 あいさつ言葉 ほか
  5. 疑問代詞“谁”“什么” 人称代詞“请”+動詞句 動詞述語文SVO “~吗”疑問文 ほか
  6. 指示代詞(1)“是”構文 疑問代詞“什么”+名詞 構造助詞“的” 助動詞“想” ほか
  7. 年齢の聞き方・答え方 “什么时候” 年月日の言い方 副詞“就” 私の家族 ほか
  8. 疑問代詞“哪儿” 時刻の言い方 連動文 有事吗? ほか
  9. 進行形“在”+VO+“呢” 三つの“在” “就要~了” 助詞“过” “让”使役文 ほか
  10. “该~了” 接続詞“那” 様態補語 時間の量 時量補語 ほか
  11. 指示代詞(3) 方向補語 動詞+“着”  ほか
  12. “是~的” 可能補語 副詞“都” 方位詞 ほか
  13. まとめ・復習

授業の工夫

受講生は様々な目的で国語を選択し、学んでいます。将来就職の際に役に立つかもしれないので身につけておきたい、中国に旅行に行きたいので実用的な表現を学びたい…。皆に共通しているのは中国語母語話者と直接、中国語でコミュニケーションを取ってみたいという想いがあることです。外国語は一朝一夕に身につくものではないことは明白で、継続的な学習が不可欠ですが、実際 には受講生は自分の専門の勉強に追われ、授業以外では中国語に積極的に触れる機会はないというのが現状だと思われます。やはり 自ら進んで学習するためには中国語に興味を持ってもらう必要があり、そのためには中国語(学習)を好きになってもらいたいという強い思いを抱いて毎回の授業に臨んでいます。私自身が念頭に置いている方針としては「分かりやすく文法を説明する」「とにかく中国語を発音してもらう」「受講生に自信を持ってもらう」「日本語との相違に随時言及することにより、『言葉』というものに 興味を持ってもらう」「中国の事情・文化を紹介して中国の動向にも関心を寄せてもらう」といったことが挙げられます。

教科書

相原茂・蘇紅『スイスイ音読 入門中国語』朝日出版社

履修条件:関連する科目

中国語基礎2とともに履修すること。

成績評価の方法と基準

試験および平常点により評価。平常点は授業への参加状況、授業態度で総合的に判断します。
授業時における教員のアナウンスに十分注意すること。履修取り下げにあたり、履修取り下げの申し出を必要としない。期末試験を欠席した場合は「W」評価とする。

課外学修等

  • 教科書の該当箇所を予習して授業に出席すること。
  • 授業で扱った範囲の演習問題を課外学修で消化しておくこと。
  • 教科書の本文・例文についてピンイン・声調を正しく発音できるように練習すること。

注意事項


クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
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投稿日

September 06, 2024