講師 | 中島英喜 准教授 |
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開講部局 | 経済学部/経済学研究科 2016年度 前期 |
対象者 | 経済学科・経営学科3・4年 (1 単位・週1回全15回) |
投資家の意思決定をモデル化して、株価の決定理論を導きます (オープンキャンパスの模擬講義では、自分自身のリスク回避度を評価して、最適な株式の投資額を各自求めます)
学部の授業では全 15 回の授業の積み重ねで、最終目標(株価の決定理論の理解)を目指します。
(オープンキャンパスの模擬講義では、実際に手を動かして、自分にとっての最適な株式の投資額を求めます)
本講義では、金融経済学(フィナンシャル・エコノミクス)の基礎と資産市場の歴史の理解を通じて、この分野における受講生の自主的探求力の育成を図る。本講義の眼目は、投資家の意思決定に関する標準的な理論(現代投資理論:MPT)の理解である。またこの理論に基づき、複数の投資家が存在する時の資産価格決定(資産価格論:CAPM)について解説する。
テキストは指定しない。適宜教材を提供する。
参考図書:砂川伸幸「コーポレート・ファイナンス入門」(日経文庫)。
確率・統計の基礎知識を身に付けていること。
回 | 講義内容 |
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1 | イントロダクション、基本的な用語(特にキャッシュフロー)の定義 |
2 | 確実なキャッシュフローの価格付け(金利と債券価格とその利回り) |
3 | 演習(金利と債券)、投資とリターン |
4 | 株式投資と効率的市場仮説 |
5 | 不確実性下の意思決定と期待効用仮説 |
6 | 分散投資のリスク低減効果、1 期間のポートフォリオ選択問題 |
7 | 安全資産と分離定理 |
8 | 等質期待仮定と資本市場線 |
9 | CAPM と証券市場線、システマティックリスクとノンシステマティックリスク |
10 | 演習(不確実なキャッシュフローの価格付け) |
11 | 演習(CAPM を使った株価の導出) |
12 | 資産市場の分類 |
13 | 資産市場の歴史、日本の資産価格の推移(株価指数、金利、為替レート) |
14 | バランスシートを使った資産価格推移のシミュレーション |
15 | 総復習 |
期末試験を 100%として、授業への貢献を適宜加点。履修取り下げ制度を採用しない(期末試験を受験しない者は「欠席」評価)。
ファイナンス事始め (PDF 文書, 593KB)
*2019 オープンキャンパス模擬講義用
July 05, 2021