講師 | 犬塚篤 教授 |
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開講部局 | 経済学部/経済学研究科 2015年度 前期 |
対象者 | 経済学部 3・4年 (2単位・週1回全15回) |
本講義では、経営学の基本である環境適応について正しく理解することで、組織の中で自ら課題を発見し、解決ができる力 (自主的探求力) を育成する。前半では、外部環境と組織目標の関わりを中心に講義する。後半では、そうした組織目標の実現に必要とされる内部環境適応のための諸理論について詳説する。
経営理論を知っただけでは、経営を理解したことにはなりません。「どうして企業は,理論通りに経営できないのか」といった、経営のダイナミズムがわかってはじめて、経営学は実学に近づくのだと思います。本講義では、「経営理論を通して実現象を見る」ことに重きを置き、さまざまな事例を交えた説明や、身近な企業の経営について議論するケース討議を通じて、イメージを伴った理解ができるよう心掛けています。
また、講義全体を通じて、受講生への問いかけや質問時間の確保など、インタラクティブな授業に近づくよう気を配っています (名大生は総じておとなしいですが、何年か続けるにつれて、質問や意見も出るようになってきました)。さらに、受講生の授業評価も講師の HP 上にアップし、フィードバックを行っています。
なし
なし。講義ノート等を、NUCTより配布する。
原則として、毎回出席できることを履修要件とする (欠席や遅刻を評定に含む。不正行為は処分する)。履修取り下げ制度を適用しない。中間レポート未提出・試験未受験者は、「欠席」とする。受講生からの質問・発言を歓迎する (講義中に時間を用意する)。ケーススタディ (中間討議、最終討議) では、事前に指定された企業を自ら調べ、発言できる状態にしておくこと。
回 | 講義内容 |
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1 | 経営組織 (序論): 「環境適応」とは何か |
2 | 外部環境適応 (1): 線を引け |
3 | 外部環境適応 (2): 四方を見よ |
4 | 外部環境適応 (3): 三つで考えよ |
5 | 外部環境適応 (4): 二つの対立軸 |
6 | 外部環境適応 (5): 一歩を踏み出せ |
7 | 中間討議 (ケーススタディA) |
8 | 内部環境適応 (1): 条件適合理論 |
9 | 内部環境適応 (2): 組織設計の原則 |
10 | 内部環境適応 (3): インセンティヴ体系 |
11 | 内部環境適応 (4): モチベーション理論 |
12 | 内部環境適応 (5): リーダーシップ論とその限界 |
13 | 経営理論ではなく、経営学的思考法を身に付けるということ |
14 | 最終討議 (ケーススタディB) |
15 | 総括 |
試験 (持込み不可、70 点)、中間レポート (30 点) ±授業参加度 (欠席・遅刻、発言点)
April 29, 2020