講師 | 江夏幾多郎 准教授 |
---|---|
開講部局 | 経済学部/経済学研究科 2015年度 後期 |
対象者 | 経済学部 (2単位・週1回全15回) |
企業経営は、労働者を従業員として雇用し、労働力を引き出すことで成立する。
また、多くの人々にとって、人生を営み自らを成長させる最大の手段が企業での労働である。
企業と人々のマッチングを図る人事管理は、近年変化の最中にある。
この講義では、人事管理の目的、成り立ち、課題を検討することを通じ、受講生が自らのみならず他者の生き方、働き方をよりよいものとするような実践に踏み出すきっかけを共有することを目指す。
人事管理について講義するに当たっては、「自分の近い将来に直結したものである」「実は同様の経験を日頃の人間関係や活動の中ですでに経験している」ということを伝えて、学生にとっての縁遠さを解消しようとしています。
時には学生の危機意識を煽るということをしながら、「企業を代表して従業員を活用する」「従業員として企業に活用される」ということについて、考えてもらっています。
もちろん、事実を羅列するだけでは物事を体系的に理解することは難しいので、それを歴史的観点から俯瞰したり、経営学、さらには社会学、心理学、経済学といった基礎学問の枠組みを用いた「真相究明」を試みたりしています。
おかげさまで一部の学生からは「よかった」「ゼミでより探求したくなった」ということを直接伝えてもらえますが、必ずしも全員ではないようです。
「わざわざ大学で教わるものではない」と思われているからかもしれませんが、今日の社会、特に労働の世界は、「手ぶら」で乗り込むにしては不条理が多すぎます。
そうした世界をうまく泳ぐ、あるいは作り変えることができる学生をより多く要請できるために、伝達の内容や方法について、もっと工夫したいと思っております。
企業経営は、労働者を従業員として雇用し、労働力を引き出すことで成立する。
また、多くの人々にとって、人生を営み自らを成長させる最大の手段が企業での労働である。
企業と人々のマッチングを図る人事管理は、近年変化の最中にある。
この講義では、人事管理の目的、成り立ち、課題を検討することを通じ、受講生が自らのみならず他者の生き方、働き方をよりよいものとするような実践に踏み出すきっかけを共有することを目指す。
講義で用いる資料を事前にウェブサイトに掲載するため、印刷して講義に参加されたい。
必要に応じて事前に独習しておくこと。
なし
守島基博『人材マネジメント入門』日経文庫(2004)
佐藤、藤村、八代『新しい人事労務管理(第 4 版)』有斐閣アルマ(2011)
八代充史『人的資源管理論』中央経済社(2009)
特になし
回 | 講義内容 |
---|---|
1 | ガイダンス(2013.10.3) |
2 | 「人事システム」という考え方(2013.10.10) |
3 | 組織と人事管理(2013.10.17) |
4 | 個人と人事管理(2013.10.24) |
5 | 組織の秩序作り(2013.10.31) |
6 | 従業員を確保する(2013.11.7) |
7 | 従業員に仕事を割り振る(2013.11.21) |
8 | 従業員を育てる(2013.11.28) |
9 | 従業員に報いる(1) (2013.12.5) |
10 | 従業員に報いる(2) (2013.12.12) |
11 | 従業員を尊重する(2013.12.19) |
12 | 雇用形態の多様化(2013.12.26) |
13 | 多国籍企業の人事管理(2014.1.19) |
14 | ワーク・ライフ・バランス(2014.1.26) |
15 | 予備日 |
中間レポート(50%)、期末試験(50%)、および若干の出席点。
なお、(1)中間レポート未提出者には期末試験の受験資格を与えない、(2)中間レポートが未提出で期末試験を受験しないものは「欠席」とする。
January 05, 2016