人間発達科学-I-2008

course
講師吉川卓治 教授
開講部局教育学部/教育発達科学研究科 2008年度 後期
対象者教育学部1年生 (2単位週1回全15回)

授業の内容

この授業では、〈人間〉、〈発達〉、〈教育〉など、人間発達科学における基本的な概念についてそれをめぐる議論と背景に注目しながら概説する。

授業の工夫

  • 毎回リアクション・ペーパーの提出を求めている。
  • リアクション・ペーパーには文章を書いてもらうだけでなく、絵を描いてもらうこともある。うまく描けているものは次の授業で教材提示器を使って紹介している。
  • 授業中にパズルやクイズなどを出題することもある。

到達目標

〈人間〉、〈発達〉、〈教育〉などの諸概念に関する知識を得ることを通して人間発達科学への基本的な視座を身につけること。

教科書

使用しない。適宜、資料を配布する。

参考書・参考資料

初回の授業で文献リスト を配布して説明する。

履修条件

開放科目でもあるが、教室の都合から、教育学部以外の受講者は、①今年度卒業のためにどうしても履修する必要があるもの、②資格取得のために必要なものに限る。

参考資料

参考文献リスト

講義計画

—各回のテーマと計画内容、授業時間外の学修事項—

講義内容
1 オリエンテーション - 「人間発達科学」とは何か - 授業について - 単位について
2 人間と子ども(1) - 人間とは何か①—「人間はどこまで動物か?」—
3 人間と子ども(2) - 人間とは何か②—変わる胎児・新生児観—
4 人間と子ども(3) - 〈子ども〉の発見①—アリエス・ショック/『エミール』=「子どもの発見の書」か?—
5 人間と子ども(4) - 〈子ども〉の発見②—古代・中世日本の〈子ども〉—
6 人間と子ども(5) - 発達とは何か①—発達をどう考えるか?
7 発達と能力(1) - 発達とは何か②—発達を規定するもの
8 発達と能力(2) - 能力をどう捉えるか—「能力を調べたい」/知能テストとレイシズム—
9 発達と能力(3) - 能力主義をどうみるか—能力主義の意味と意義/教育現場における能力主義の問題化/能力主義をめぐる議論—
10 教育と人権(1) - 公教育の誕生と歩み①
11 教育と人権(2) - 公教育の誕生と歩み②
12 教育と人権(3) - 公教育の誕生と歩み③
13 教育と人権(4) - 権利としての教育①—教育権と学習権/「国民の教育権」論
14 教育と人権(5) - 権利としての教育②—国連「子どもの権利条約」
15 まとめ

講義ノート

成績評価

毎回、出席確認をかねて宿題の提出もしくは小テストを実施する(20%)。定期試験(80%)。


投稿日

May 10, 2020