講師 | 田代むつみ 研究員 |
---|---|
開講部局 | 男女共同参画室 2008年度 公開講座 |
対象者 | 高校生と保護者 |
土木というと皆さんそれぞれイメージすることがあると思いますが、「土木」分野における研究についてはどのようなイメージを持っていますか? 今回は土木のうち、「地盤」に関係する研究について紹介します。 例えば高速道路を新しく建設することを考えてみましょう。 高速道路は、山にトンネルを掘ったり谷に橋を架けたりする他に、地盤の上に土を盛って建設します。これを「盛土」と言います。 水を含んだ土はとても重いので、大きな盛土を作ると、その下の地盤は沈んでしまいます。特に、地盤の中に軟らかい粘土がたくさんある場合は、長い時間をかけて大きな沈下が起きてしまいます。地盤が沈下すると、道路の高さや幅が足りなくなったり、盛土の周りの地盤も傾いてしまうので、たくさんの補修工事が必要になります。 地盤の中にはどんな土があるのかを調べること、地盤がどれぐらい沈下するのかを予測すること、また沈下に対してどのような対策を行えば良いのかを考えることも、研究の対象となっています。 *名古屋大学工学部では「土木」に関連する学科は「社会環境工学科」となります。
March 13, 2020