微生物学3-2011

講師饗場浩文 教授
開講部局農学部/生命農学研究科 2011年度 前期
対象者農学部 応用生命科学科3年生 (2単位週1回全15回)

本授業の目的およびねらい

酵母(真核微生物)は,発酵,醸造業などにおいて重要な役割を果たしているのみならず,基礎生物学分野においては,生命現象の基本原理や分子メカニズムを解明する上で重要な研究材料となっている。またヒトなどの高等生物研究のモデル生物としても貢献している。 本講義では,酵母ならびに関連微生物の研究から明らかになった重要な生物学的知見を取り上げ解説し、普遍的、基本的な生命現象の理解を深めることをねらいとする。

授業の工夫

本授業は、パワーポイントを用いて進めるが、補足説明のため頻繁に黒板を使用する。学生にはパワーポイントと同じ資料のコピーを事前に配布する。重要ポイントや、まとめは黒板に板書する。

  1. 早め(開始 10 分以前)に講義室に入り、パワーポイント、黒板、空調等の準備を済ませる。その上で、授業開始時間は厳守する。
  2. 授業開始時に、前回の授業内容を簡単に復習する。これにより、当日の授業の位置づけを認識してもらう。
  3. 90 分間にわたり、学生が集中力を維持するのは難しい。様子を見て短時間のブレイクを入れる。ブレイクでは、私事を話すことが多い。聞くところによると、授業の内容は記憶になくても、話した私事については鮮明に覚えている学生がいるらしい。
  4. 授業の最後に、当日の授業内容に関しての疑問、質問がないかを確認するとともに、次回の授業範囲に言及する。

授業内容

酵母ならびに関連微生物に関して講義を行う。

教科書

なし。プリント配布

参考資料

  • 細胞の分子生物学(第4版)Newton Press
  • Brock 微生物学 Ohmsha
  • Lewin 遺伝子(第 8 版)東京化学同人

スケジュール

講義内容
1 酵母と酵母研究
2 酵母の生活環
3 ゲノムサイズと遺伝情報量
4 レプリコン
5 染色体分配
6 遺伝子構造と遺伝子発現
7 基本転写因子
8 転写活性化因子の構造と機能(DNA結合ドメイン)
9 転写活性化因子の構造と機能(転写活性化ドメイン)
10 クロマチン構造と転写の活性化
11 接合現象(接合因子と情報伝達)
12 接合現象(接合型組み換え)
13 細胞の分裂周期
14 細胞周期調節系の主要成分
15 モデル生物における老化研究

講義ノート

第 1 回

第 8 回〜9 回

第 11 回〜12 回

第 13 回〜14 回

第 15 回

成績評価

筆記試験により評価する。

準備学習についての具体的な指示

毎回の講義の後、その内容について復習しておくこと。


投稿日

April 12, 2020