心臓外科学を歩んで

2021年度退職記念講義

講師碓氷章彦 教授
碓氷章彦 教授
開講部局医学部/医学系研究科
日時2022/3/8 15:00-16:30
場所鶴舞キャンパス基礎研究棟(講義棟)4階 第4講義室(オンライン併用)
碓氷章彦 教授
講師碓氷章彦 教授
開講部局医学部/医学系研究科
日時2022/3/8 15:00-16:30
場所鶴舞キャンパス基礎研究棟(講義棟)4階 第4講義室(オンライン併用)

心臓外科学を歩んで

外科学の目標は最高の手術です。新規技術を開発し、その成績を評価し、問題点を抽出し、改善につなげなくてはなりません。改善した技術に対し、再び成績評価を行い、更なる改善策を模索します。この繰り返しが「外科学」と考えています。新規技術は成績が安定すれば、一般的技術として受け入れられ、普及率はプラトーに達し、「S字状カーブ」を呈します。また、技術の普及率は、その技術の侵襲性と治癒率に左右されます。侵襲性が低いほど普及率は高くなり、多少の治癒率の低下を凌駕してしまいます。最終講義では、本邦の心臓外科手術数から「S字状理論」を検証します。

私は、外科医として40年間心臓外科学を歩んで来ました。心臓外科学の到達点は遥かに高く、まだまだ道半ばですが、充実した楽しい道程でした。「好きな仕事を全力で行う」 ことが幸せな人生だと思います。皆さんには、「打ち込むことのできる専門分野」を是非見つけて頂きたいと思います。

メッセージビデオ

講師紹介

碓氷 章彦(うすい・あきひこ) 医学系研究科教授

学歴

  • 名古屋大学大学院 医学研究科胸部外科修了 - 1991年
  • 名古屋大学 医学部 卒業 - 1981年

取得学位

  • 医学博士 ( 1991年1月 名古屋大学 )

研究キーワード

大動脈外科,心臓外科,不整脈外科

所属学協会

  • 日本外科学会代議員 2012年~現在
  • 日本外科学会理事 2018年〜現在
  • 日本胸部外科学会評議員 2004年~ 現在
  • 日本胸部外科学会理事 2013年〜 現在
  • 日本胸部外科学会統括会長 2019年〜2020年
  • 日本心臓血管外科学会評議員2012年~現在
  • 日本心臓血管外科学会理事2018年〜現在
  • 日本冠動脈外科学会理事 2014年〜現在
  • 日本人工臓器学会評議員1997年~現在
  • 関西胸部外科学会代表理事 2018年〜現在
  • American Association of Thoracic Surgery(Active Member) 2015年〜
  • European Association of Cardiothoracic Surgery(Member) 2013年〜
  • Society for Thoracic Surgeon(International Member) 2003年~
  • The Asian Society for Cardiovascular and Thoracic Surgery(Member) 2004年~

講義資料

心臓外科学を歩んで

投稿日

February 18, 2022