講師 | 勝川裕子 准教授 |
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開講部局 | 教養教育院 2015年度 前期 |
対象者 | 工学部 (1.5単位) |
授業では中国語の発音及び基本文法を確実に定着させた上で、自己発信型の表現能力を向上させることを目標としています。また,多くのレアリア (生素材) を活用しながら、中国人の思想・感覚・習慣など、言語の背景にある異文化としての中国を体感し、理解を深められるよう努めています。授業の最終的なねらいは、自力でモチベーションを維持し学び続ける「自立した」中国語学習者の養成にあります。
言語領域・文化領域における「わかる・できる・つながる」を念頭においた授業を行なっています (詳細は『外国語学習のめやす 2012』国際文化フォーラムを参照)。
言語領域における「わかる」(知識理解) について言えば、中国語は感覚的に「読めてしまう」錯覚に陥りやすいため、初級段階から文法的にきっちりと把握する作業を繰り返し行います。また、中国語ではなぜこのように表現するのか、そう表現する背景にはどのような原理が働いているのかなど、「ことば」としての面白さを認識させることに努めています。
言語領域における「できる」(運用能力) については、発音を表すピンインと実際の音が対応するまでクイズ形式でしつこくフォローし、朗読やシャドーイング,ペア練習などを多く取り入れることで、音としての中国語習得に重点を置いています。また授業の一部に TPR (全身反応教授法) を取り入れ、漢字やピンインを排除した中国語教授を行なっており、学生たちも体を動かしながら楽しんで取り組んでいます 。
文化領域における「わかる・できる」については、インターネットにおける中国語サイトの閲覧や検索、中国語入力の方法を早い段階から導入しており、リアルタイムな話題が中国ではどのように扱われているかについて情報を収集し分析する課題を出しています。NUCT を通じて毎回のように課題を投げていますが、学生たちは「大変だ、面倒くさい」と言いながらも毎回面白いレポートをしてくれています。後期にはグループ活動を取り入れ、テーマを設けた簡単な中国語のプレゼンや料理レシピの解読なども行なっています。
中国語の初級段階を総合的に学習し、音声面・文法面・表現面において中国語の全体像がつかめるような基礎的能力の養成を目標とする。この中国語 1 は中国語 2 とセットの授業であり、相互に補完しあう関係にある。この中国語 1 では、特に文法面に重点を置いたテキストを使用し、基本文法の理論的な説明だけでなく、身近な分かりやすい実用的例文を多く学習すること、語順・基本文型等について、日本語と中国語の比較を行うことにより、中国語の基礎固めを達成する。また、言葉の勉強を通じて、中国社会の現状や中国の人びとのものの見方・考え方に親しむ。
具体的な授業内容は以下の通りである。
『1 冊めの中国語《会話クラス》』劉頴・喜多山幸子・松田かの子著 (白水社)
必要に応じて授業で紹介する。
中国語 2 とともに履修すること。
原則として学期末試験 (70%) 及び平常点 (30%) による。授業時における教員のアナウンスに十分注意すること。履修取り下げは認めない。
October 26, 2015