講師 | 西村秀人 准教授 |
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開講部局 | 教養教育院 2013年度 前期 |
対象者 | 文系学部情報文化学部(自然)医学部理学部農学部工学部 (1.5単位・週1回全15回) |
授業はスペイン語の統一教科書「エクセレンテ!」を使って進められます。
第 I 期(1 年前期)は、スペイン語 1 とスペイン語 2 両科目 2 名の教員が連携し集中的に講義を行い、初期の比較的短い期間の内に、特に基礎文法を中心としたスペイン語の全体像を先ず学習者に与えることが目標です。
発音、アクセントを早々に終え、スペイン語の特徴であり、日本人学習者にとっては難関でもある動詞の活用を軸にさまざまな表現を勉強していきます。予習を原則とし、授業中に例文の意味や練習問題の解答を確認していきます。
私の授業では文化とのつながりを大事に考えています。実際に現地の新聞を読んだり、雑誌記事を読んだりできるようになるのは初級を終えてからなので、むしろスペイン語圏の幅広さと多様性に触れてもらうことが重要だと考えています。
私はもともと音楽文化の研究者なので、授業の途中もしくは最後の 10 分程度を使って、ラテンアメリカ各国の代表的な音楽文化の映像を紹介しています。言葉は聞き取れなくても、人々の顔つき、気候、衣装、街並みなどをみてもらえば、いかにスペイン語が多様な地域で使われているのかを理解してもらえると思います。これほど異なる文化を持つ人々の共通語として機能していると事実からスペイン語に興味を持ってもらうのは良いことだと思っています。ラテンアメリカ出身者の TA がついている授業では、それぞれの出身国や地域の紹介を、2 週に 1 回ぐらいのペースでテーマ別にやってもらっています。
以前に比べるとラテンアメリカ出身の日系人が日本に働きに来ていたり、アメリカ合衆国におけるヒスパニック人口の増加などもあって、スペイン語を選択する学生の動機もより明確なものになっているように思えます。共通教科書の良い部分を生かして、「異文化の思考」の原点である言語を学ぶということの意味を伝えていきたいと考えています。
初級スペイン語教本 エクセレンテ! : 二村 久則 , 水戸 博之 , 西村 秀人 (朝日出版社)
西和辞書 別冊「文法補遺・単語集」
同一の教科書「エクセレンテ!」を用いて、スペイン語1とスペイン語2両科目2名の教員が連携し授業を担当する。したがって週2回、同一教材による授業が行われる。
主要な学習内容は以下のとおりである。
課 | 講義内容 |
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1 |
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3 |
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5 |
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以上で、名詞・形容詞系の変化の基礎の学習を終える。
*第5課終了をめどに中間テストを行う。
課 | 講義内容 |
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6 |
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8 |
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以上で、動詞と目的格代名詞の用法の基礎を終了する。
October 26, 2015