生物学入門-2010

講師青木摂之 准教授
開講部局教養教育院 2010年度 前期
対象者文系学部 (2単位週1回全15回)

本授業の目的およびねらい

近年、遺伝子組換え食品や遺伝子診断などに代表されるように、生物学に関連する様々な問題が広範な分野において顕在化しつつあり、日常的な話題にも上るようになってきている。本講義では、それらの問題を平易に解説する。これによって、日常生活で遭遇する生物学的な諸問題を正確に理解し適切な判断を行うための素養を養成し、また、生命現象の基本について理解を深める。

授業の工夫

  1. この授業では、受講者である文系の人達が生命現象の基本について理解を深めることができるように、前半において基礎生物学、特に遺伝子に関係する知識について講義を行っている。講義では、できるだけ平易な解説を行うよう心がけている。
  2. この授業ではまた、受講者が日常生活で出会う生物学的な諸問題を正確に理解し、適切な判断を行うための素養を養成するために、後半において出来るだけ個人的な興味や日常的な体験にもとづいた生物関連の課題を自ら設定してもらい、それについて調査と発表を行ってもらっている。発表においては、質疑応答の時間を十分に取り、またできるだけ多くのコメントをするように心がけている。

履修条件あるいは関連する科目等

生物学関連の話題に強い興味を持つこと。体系的な生物学の知識を持つ必要はないが、個人的な興味の範囲でよいので生物学に関する体験(読書、セミナー参加、屋内外での生物飼育・観察など)を持つことが望ましい。

授業内容

  1. 最近マスメディアで報告された生物学に関連する話題を紹介する。

    • その話題の生物学的な背景と意義を解説し、関連する最新の学術研究にも言及する。

      • 日常生活に関連深い生物学的研究・技術について、その発展の歴史も交えて概説する。

        • 各自でテーマを選ぶよう指示し、1 − 3の発表を受講生に行ってもらい、その後討論を行う。

教科書

特になし。

参考書

必要に応じて授業で紹介する。

講義ノート

生物学入門 講義ノート

成績評価

レポートと試験を実施。


投稿日

July 10, 2015