Characters,-character-sheaves-and-beyond多元数理科学研究科庄司俊明 教授2011年度 退職記念講義私が大学院生だった1970年代の中頃、ドリーニュトルスティックによるプレプリントが廻ってきた。電子メールなどなかった当時、コピーを重ねて薄汚れたその論文は、有限簡約群の表現論に関する重要な予想を全く新しい手法で解決した劃期的な論文だった。そこで使われた幾何的手法は当時の有限群の表現論の常識を打ち破る斬新なもので、我々にはまるで天上の世界の論理のように思えたのだった。有限簡約群の表現論の最も重要 ....続きを読 む →