政治学者と現実政治法学部/法学研究科後房雄 教授2018年度 退職記念講義私が名古屋大学で過ごした期間は42年になる。1977年に大学院に入学し、1984年から助教授として教壇に立つことになった。この約40年間を振り返ると、高度成長から低成長、さらにはゼロ成長への転換があり、国際的には冷戦の終結と社会主義の崩壊があった。他方では、大学院時代には夢にも思わなかったICTの急速な発達によって、原稿は手書きからパソコン入力に変わり、資料の入手もほとんどがネットで可能にな ....続きを読む →