言語文化学方法論a:明治初期記録『米欧回覧実記』に見る日本人の西洋体験-2008文学部/国際言語文化研究科福田眞人 教授2008年度 前期文化事象を、歴史的背景と記録の詳細な読解から分析・考察する方法、方法論を身に付ける訓練をする。 明治維新がなるや日本新政府が腐心したことは、近代化、西欧化であった。殖産興業、富国強兵策はすべてその線上にあった。しかし、西洋列強との早期に交わした友好通商条約が、不平等条約であることに気付いた日本は、一大交渉団を組んで米欧を回覧し、外交交渉をしつつ、諸文化を閲し、有用な技術を正確に本国に伝えようとした ....続きを読む →