古代国家と手工業-2011文学部/文学研究科古尾谷知浩 教授2011年度 前期この講義は、文献史学の方法により、日本古代の律令国家が手工業生産をどのように支配しようとしたのか、という問題について、国家が掌握していない部分も視野に入れながら考えることを目的とします。今回は、その中でも瓦の生産を題材とします。まず、六国史、律令格式、正倉院文書などから、古代における瓦生産の基本的なあり方について整理した上で、次に発掘調査によって出土した文字瓦の分析を行います。瓦に記された箆書きの ....続きを読む →