先端文化思想論ab-2012文学部/国際言語文化研究科越智和弘 教授2012年度 通年 世界に類をみないまでに性的快楽を敵視し、その元凶を女性に押しつける禁欲のシステムを構築し得たことが、西欧文明がこれまで進歩し得た真の原因であることを理解したうえで起きる最大の疑問は、にもかかわらず西欧が性にたいしもっとも解放的な文化であるかに見えるのはなぜか、というものである。 この逆説に答えるべく、講義はまず、1960年代後半期に起きた性の解放運動に焦点を当てる。性の解放が ....続きを読む →