サイトマップお問合せヘルプ
授業ホーム
  • 授業一覧から探す
    • 教養教育院
    • 文学部・人文学研究科
    • 文学研究科
    • 国際言語文化研究科
    • 教育学部・教育発達科学研究科
    • 法学部・法学研究科
    • 経済学部・経済学研究科
    • 情報学部/情報学研究科
    • 情報文化学部
    • 情報科学研究科
    • 理学部・理学研究科
    • 医学部・医学系研究科
    • 工学部・工学研究科
    • 農学部・生命農学研究科
    • 国際開発研究科
    • 多元数理科学研究科
    • 環境学研究科
    • 創薬科学研究科
    • 国際教育交流センター
    • 国際言語センター
    • G30 for everyone
    • 名古屋大学ラジオ公開講座
    • 退職記念講義アーカイブ
    • 退職記念講義2016
    • nuocwをフォローしましょう
    • 過去の特集ページ
    • 教員の方へ
    • NU OCW Podcast
      RSS を iTunes の "Podcast" にドラッグ&ドロップすると、ポッドキャストが登録されます。
      (iTunesは最新版をお使いください)
  1. ホーム >
  2. 高校生公開講座 >
  3. 中津川プロジェクト >
  4. 書く、のはいいが、イッタイ何のため?—サバイバルのための文章教室 >
  5. 授業ホーム
授業ホームシラバス講義資料

開講部局:教育学部附属中・高等学校

戸田山和久 教授

書く、のはいいが、イッタイ何のため?—サバイバルのための文章教室

授業時間 2010年度特別講義
対象者 附属高校1・2年生

授業の内容

ひとは何のために文章を書くのでしょうか? 自己表現のため? いえいえ、そもそも表現に足る自己をもっているひとなんてそんなにいやしません。文章を書くのは、サバイバルのため、明日を生き延びるためですよ。だとすると、文章には目的があって、それを届ける相手があるわけだ。特定の相手を動かす、これが文章の原点です。だから、文章には相手があり目的があります。ってなことを分かっていただくための練習をしましょう。

生徒アンケートより

中津川プロジェクトに参加して最も印象に残ったことは何でしたか?

  • 一番最後の企画!自分の説明で90%ぐらいは伝わるかなーと思っていたけど、結果はちょっと甘めに見て20%ぐらいで自分が「これなら大丈夫!」と思っていてもダメダメだったこと。
  • 表現したり、それを読み取ったりするのが面白かったです。特に、言葉だけで絵を書くのが印象に残りました。自分で自分の文章を判断できるようになりたいです。
  • 戸田山先生の、ものを伝える難しさ、目的をとらえることの難しさについての授業がとても印象に残っています。ものの言い方ひとつや取らえ方、言葉の使い方で人をいかに動かすか、同じことを言うのでもどういう言いまわしで相手に伝えるかで相手の反応や行動、返事が変わってくるところに深く興味をもった。
  • 一番印象に残っているのは戸田山先生の授業だった。昨年も私はこの中津川プロジェクトに参加したが、絵を文字で伝えるということを昨年もして、今年も同じように行った。昨年と違って今年は本当の絵に近い絵をパートナーに書いてもらうことができて、とても嬉しかった。また少しは成長したんだなぁと感じた。

「教科を超えて学問に触れる・社会や大学の学問と連携する」を体験できたとあなたが思う企画は何でしたか?

  • 一番最後の企画で、ある目的のために文章を書くということ。その目的のために、相手に分かりやすく文を書く。 自分だけが分かりやすいと思っていても、実際は伝わっていなかったから・・・。

学習成果

高校生の取り組みの様子 (PDF 文書, 189KB)

授業の工夫

(授業後の大谷尚附属学校校長による振り返りインタビューより)

生き延びるために文章を書く。書けないと滅びてしまうわけではないけれども、我々の文字社会では不幸な目にあいやすい。よりよく生きるためには文章が書ける方がよい。

小学校で課せられている読書感想文は、子どもたちを混乱させるものであり、百害あって一利なしと思っています。実際に読むのは先生で、先生に気に入ってもらうことが文章の目的になっている。変な目的のために本がダシにされている。これでは作文も嫌いになるし、本も嫌いになる。Book Report (本を読んだことのない友人に本の内容を紹介しましょう)のように目的と相手がはっきりしたものならばよいのですが。

読書感想文は、感想の言語化を求めているという点でもすごく難しい。体験が豊かであればあるほど色んな感じを持つので、それを言語の形で述べるためにはものすごく高級な技術が必要です。初めのうちはそれよりもむしろ定型的な言語運用技術をトレーニングした方がよいと思います。小学生であっても、例えば、駅から小学校に来るまでの道順を書いてみましょう、というように目的をはっきりさせた作文の課題は可能です。

日本の大学生は諸外国の学生と比べて、言語運用能力が低いと感じます。大学の授業でも、目標と相手をはっきりさせた形で作文を書かせるトレーニングを行っています。例えば、単に授業内容を要約しなさいではなく、授業に出席していない他の学生に向けて、授業の内容を報告する文章を書きなさい、といった課題です。必ず目標と相手をはっきりさせた形で課題を提示しています。

このようなトレーニングは、大学生から始めても十分大丈夫ですが、早い段階で始める方が望ましいと思います。アポイントメントをとる手紙と授業のレポートで、最適な文体の使い分けができるといったように、中等教育までに何通りかの文体を持っているように育てた方が望ましい。実際、そういった教育は中等教育段階で十分できると思います。本来の国語教育はそういうスキルを身につけるものであるはずだと思います。今は残念ながら、そういった教育が行われていないので、大学で改めてやることになります。

最終更新日:2011年10月13日
最終更新日の時点の講義内容で公開を行っております。
最新年度の講義と内容が異なる可能性がありますのでご注意ください。

ページトップへ

http://ocw.nagoya-u.jp/